吸玉とは?
吸玉はガラスやシリコンなどのカップを身体に置き、真空ポンプという専用の器具でカップ内の空気を抜き、吸い上げる陰圧を加える歴史の長い療法です。
医学や薬がなかった時代は、毒の排出や排膿に用いられ、やがて内科的な症状に対しても用いられるようになりました。
現在では肩こりや腰痛だけでなく、身体の不調「不定愁訴」に対する効果的な施術として、また身体のコンディションを整える方法として、プロのアスリートやトレーナー、芸能人やモデルからも高い支持を得ています。
吸玉の
代表的な効果
- 血行を良くする
- 血液をきれいにする
- 肌の若さを保つ
- 関節の動きを良くする
- 自律神経のバランスを整える
- ホルモンバランスを整える
- 内臓の機能を高める
- 免疫機能を高める
- 鎮痛作用によるコリの改善
最大の特徴は血液に対する効果
全身を巡る血液は栄養と老廃物の運搬を行う、生命にとって最も大切な働きをしています。よって血液の流れが悪い状態が続いたりドロドロになってしまうと、身体にとって様々な悪影響を及ぼします。
吸玉は吸着部を中心に血管を広げ血液循環を促進し、細胞の代謝をスムーズにする効果に特に優れています。
老廃物や有害成分のデトックス
血液が運び出す老廃物の大部分は腎臓で分離され、尿として排出されますが、皮膚からも汗や皮脂に混ざって排出されます。吸玉はこの働きを助け、体外へ急速に排出します。
疲労や痛みの物質を排出しやすくし、循環機能を改善。スッキリとした毎日を過ごすサポートをいたします。
ストレスを和らげ自律神経を整える
吸い上げる陰圧は、普段あまり感じることのない心地よい刺激です。深部までマッサージ効果があり、緊張を緩めリラックスした状態に。自律神経も正常化し支配下にある各器官に
いい影響を与えます。睡眠の質の改善にも繋がります。
吸玉後の〝丸い痕〟
吸玉を行った後にできる痕を「溢血斑(いっけつはん)」と言います。
東洋医学的には瘀血(おけつ)、西洋医学的には古血(ふるち)と言ったものが吸玉の吸引圧によって表層に引き上げられたものと考えられています。
内臓の影響、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの変化、骨・関節などの変形、筋疲労などで生じるとされ、溢血斑の出方によって身体の状態を把握したり、経絡や経穴(ツボ)と対応させ変調のある臓腑を予測することができます。
溢血斑は個人差がありますが、3〜7日程度で段々と薄くなり消えていきます。
吸玉は溢血斑のイメージが強いですが、必ず出るというわけではありませんし、出ないからと言って効果がないわけでもありません。
身体の状態を知る目安のひとつとお考えいただければと思います。
吸玉療法の禁忌
病気や症状によっては施術を控えなければならない場合があります。
以下に該当する方は施術をお断りする場合があります。ご了承ください。
① 早急に外科手術を必要とするような急性疾患の場合
② 弁膜症など心臓や血管が正常でない場合
③ 強度の全身性貧血の場合
④ 極度に身体が衰弱している場合
⑤ その他の急性伝染病や熱性病の場合
その他の注意事項
・食後や激しい運動をした直後は1時間程度お時間を空けてください。
・持病がある方、妊娠中の方はまず主治医にご相談ください。
・吸引後に血を抜く行為(瀉血)は一切行っておりません。